会長挨拶|法政法曹会

法政大学は、わが国の法律制度の骨格を創り上げた偉人ボアソナード、箕作麟祥、梅謙次郎の三博士が心血を注いだ法学校を起源とします。この栄誉ある伝統「自由な学風」と「進取の気象」を将来に引き継ぐことは、その恩恵を受け育ったわれわれの責務であります。
当会は、法政大学出身の判事、検事、弁護士及び法律学教授並びにこれらの職にあった者が「母校の発展及び後進の育成並びに会員相互の親睦を図る」ことを目的として、1983年に「法政大学法曹会」として創立されました。その後2004年のロースクール(法科大学院)設置による法曹養成制度の変化によって、その出身者及び教授も参加することになりましたので、2024年には、現在の「法政法曹会」に改称しました。その活動は、職域同窓会の枠を超えて、ロースクールの法曹養成への各種支援、司法試験合格者祝賀会の催行、機関紙『法政法曹』の刊行などを行っております。また、2016年に本学出身の士業の集まりである『法政士業の会』が創立されましたので、公認会計士、税理士、不動産鑑定士などと連携して研修会を開催するなど活動の場をさらに広げております。
本年は、とても嬉しい出来事がありました。3月に当会の事務局長であった高須順一弁護士が最高裁判所判事に選任されたことです。本学出身の最高裁判所判事としては、小谷勝重先生(在任1947~1960)、遠藤光男先生(同1995~2000)に続いて三人目になります。高須さんは、弁護士として遠藤先生の薫陶を受けておりますし、また教育者としても法政大学法科大学院法務研究科長等を歴任し、後進の育成に情熱を注いできました。さらに研究者として、論文集『詐害行為取消権の行使方法とその効果』(商事法務)を著しております。これらの活動が高く評価されての就任ですが、高須さんには、先の本学出身の最高裁判事と同様、在野法曹としての感覚を忘れず、時代の変化に適応した社会正義を追求し、存分に活躍いただくことを願っております。

会員の皆さまには、引き続きのご支援とご協力をお願い申し上げます。

2025年12月

法政法曹会長 瀬戸 英雄